AutoNation 社

AutoNation 社がリーダーシップとイノベーションで自動車業界を変革

主な利点

重大度 1 のインシデントを最大 90% 削減


アプリケーション デリバリ チェーン全体を全方位的に細かく可視化し、問題が購入者のプロセスに影響を与える前にプロアクティブに対応可能


IT チームとビジネスチームの間の分断を解消し、連携を促進

優れたカスタマーエクスペリエンス

アメリカ人は車が大好きですが、米国内で AutoNation 社ほど車の販売に情熱を燃やしている企業はありません。米国最大の自動車ディーラーである AutoNation 社は、315 の拠点を持つ、完全に統合された大手自動車販売企業に成長しました。その範囲は、新車販売、オークションの運営、自動車整備、大規模部品販売、AutoNation USA 店舗(すべて中古車)の運営、自社ブランド部品の提供にまで及びます。そして今、デジタル化を推進しています。

同社が実店舗での販売からネット販売に拡大しているのは、積極的にトランスフォーメーションを推進し、現代に適した自動車販売とサービスを実現するための取り組みの一貫です。新世代の消費者は、お気に入りの宅配サービスでテイクアウトを注文したり、処方箋をネットで提示して薬を取得したりするように、タッチレスで手間のかからない仮想ショッピング エクスペリエンスを求めています。AutoNation 社はその要望に応え、さらに上回ろうとしています。

AutoNation 社のテクノロジーオペレーション担当バイスプレジデントの Adam Rasner 氏は次のように述べています。「当社は高い目標を掲げていて、自動車に関するすべてのワンストップショップを目指しています。お客様が求める優れたエクスペリエンスを提供するために、インフラストラクチャを構築し、イノベーションを推進しています。当社のビジョンを達成するためには、テクノロジーをどのように活用すべきかを再考しなければなりません」

「この新しい世界では、常に先を見据えた対応をする必要があります。事後的な対応では生き残れません。AppDynamics を利用することで、プロアクティブに対応できます。アプリケーション、データベース、基盤となるインフラストラクチャを可視化し、イベントデータを関連付けられるため、問題が発生する前に対応できるようになりました」

Adam Rasner 氏
AutoNation 社 テクノロジーオペレーション担当バイスプレジデント

AutoNation 社について

AutoNation 社は、米国で最も有名な大手自動車販売企業として、その大胆なリーダーシップ、イノベーション、包括的なブランド拡大策で自動車業界に変革をもたらしています。2021 年 3 月 31 日現在、全米各地で 315 の拠点を運営しています。AutoNation 社は 1,300 万台以上の車を販売していますが、これまでにこの台数を販売した企業は他にありません。同社の成功は、顧客重視の販売およびサービスプロセスを通じて、比類のないカスタマーエクスペリエンスを提供するという取り組みによるものです。また強力な慈善プログラムも推進しています。がんの研究と治療に対する啓蒙活動と寄付活動の象徴として、同社が販売した車のナンバープレートはすべてピンク色になっています。2013 年以来、同社は 2,500 万ドル以上を寄付し、がんに対する意識を高め、重要な研究を支援してがんを撲滅することに貢献してきました。

自宅提供型サービス

多くの自動車販売業者が、カスタマープロセスの主要な強化策として「値下げ交渉なし」や「試乗」などの策を謳っていますが、AutoNation 社は、業界に革命をもたらすさらに大きなことを考えています。同社は、世界クラスの売買、オークション、サービスの提供を完全にオンラインで実施することを目指して、最先端のさまざまなツールやサービスを市場に導入しています。「現在、お客様は取引の 90% をオンラインで完了できます。お車はご自宅までお持ちいたしますので、ご希望でない場合は、店舗にお越しいただく必要はありません。当社ではそれを、ご自宅提供型サービスと呼んでいます」と Rasner 氏は言います。

AutoNation 社は、パーソナライズされたオンライン車両検索やローンオプションだけではなく、中古車の販売においても、同社の AI に基づいた Equity Mining Tool と Customer 360 プラットフォームを活用して優れたサービスを提供しています。このシステムは、販売/サービスに関する数百万件に及ぶ取引データを活用して顧客の中古車を自動的に査定し、同等またはそれ以下の値段で買える新しい車を見つけます。

また、サービスセンターにおいて、AutoNation 社の専門家が仮想現実(VR)ヘッドセットを利用して自動車メーカーと直接接続し、最も複雑な機構上の問題や電気的な問題さえも迅速にトラブルシューティングして解決するため、顧客は記録的な速さで再び車を運転できます。

「自動車業界は、デジタルを志向する消費者のニーズにこれまで本気で応えようとしたことはありませんでした。そのためこれは、既存の自動車購入エクスペリエンスを文字通り再構築する大きなチャンスです」と Rasner 氏は言っています。「しかし、この変革を実現するためには、かなりのイノベーションが必要です。当社では、15 年以上前から利用しているレガシーアプリケーションのいくつかを強化し、新しいクラウド ネイティブ ソリューションを開発しようとしています。その一方で、すべてのシステムが正常に稼働し、優れたカスタマーエクスペリエンスを提供していることを IT チームが確認できるように、アプリケーション デリバリ チェーン全体をエンドツーエンドで可視化できるソリューションも導入しています」

プロセスが重要

AutoNation 社は何年もの間、アプリケーションのパフォーマンスをモニターするために、さまざまな異なるツールとシステムを混在させて利用してきました。分断されたシステムでモニターや管理が行われていたため、全体を可視化できず、IT チームはそれぞれの事後的な対応に追われていました。

Rasner 氏は振り返って次のように述べています。「ほぼ毎日のように、何らかのアプリケーションまたはインフラストラクチャの問題に対処していました。また、当社の技術のメンテナンスとサポートを担う担当者は、担当外のエリアは可視化できていなかったため、問題が発生することを予見できませんでした。影響を受けた従業員から連絡が来るまで何もわからなかったのです」

同社が従来のオンプレミス データセンター モデルから移行し、柔軟性と拡張性に優れたクラウドプラットフォームを既存のインフラストラクチャに追加し始めると、この状況では運用しきれないことが明らかになりました。AppOps チームと NetOps チームが連携し、エコシステム全体に関する実用可能で詳細なインサイトを得て、先を見据えた計画を策定する必要がありました。

AutoNation 社のチーフアーキテクトである Keith Kelly 氏は次のように述べています。「当社は、既存のアプリケーションの最新化から、Amazon Web Services(AWS)や Microsoft Azure クラウドで一から新規アプリケーションを構築するに至るまで、非常に多くの活動を積極的に行っています。しかし、このような取り組みにもかかわらず、すべてのシステムとアプリケーションがどのように機能しているかについて一元的に把握できていなかったため、ダウンタイムや機能停止のリスクが大幅に高まり、お客様や社内チームに悪影響を与える可能性がありました」

Kelly 氏によると、これらの可視性の欠如により、IT チームと顧客対応チームとの間に摩擦が生じ、責任をなすりつけあっていました。

Kelly 氏は続けて、「相互接続されたシステムが非常に多く、1 つのアプリケーションが他の 15 のアプリケーションと関係している場合があります。その場合、それらのいずれかの問題が他のアプリケーションに波及してオンライントランザクションが失敗したり、従業員が顧客を効果的にサポートすることがリアルタイムにできなかったりすることがあります。購入者のプロセスに直接影響が及ぶと、当社のテクノロジーとそれをサポートする人材に対するビジネス関係者の信頼が失われます」と言います。

常に前進

IT チーム間のギャップを埋め、アプリケーション エコシステム全体の状態とパフォーマンスをリアルタイムで詳細に可視化するために、AutoNation 社は、AppDynamics を導入して最先端のデジタル トランスフォーメーションを推進しました。

シスコの長年のお客様である AutoNation 社にとって、シスコによる AppDynamics の買収と、主要なアナリストによる AppDynamics ソリューションに対する高評価は、購入決定の大きな要因となりました。しかし、業界をリードする広範なモニタリング機能によって、テックスタック全体にわたって包括的に可視化できるため、購入の判断は容易でした。

AutoNation 社の IT チームは、AppDynamics を活用することで、アプリケーションのデリバリチェーンにおけるすべてのコンポーネントを単一のプラットフォームで確認できます。対象には、オンプレミスおよびクラウド環境に導入されたエンド ユーザー アプリケーションやバックエンド アプリケーションまですべて含まれます。AppOps チームと NetOps チームは、情報を共有して連携しながら、アプリケーションの問題の根本原因をコードレベルまで迅速に特定して解決できるようになりました。また、最高のパフォーマンスで全体を運営し続けられています。

「AppDynamics によって、AWS、Azure、オンプレミスのアプリケーション、データベース、サーバー インフラストラクチャ全体を一元的に可視化し、トランザクションに基づいて実用的なインサイトをリアルタイムに取得できるため、カスタマーエクスペリエンスを強化できます」

Keith Kelly 氏
AutoNation 社 チーフアーキテクト

Kelly 氏は次のように述べています。「AppDynamics によって、AWS、Azure、オンプレミスのアプリケーション、データベース、サーバー インフラストラクチャ全体を一元的に可視化し、トランザクションに基づいて実用的なインサイトをリアルタイムに取得できるため、カスタマーエクスペリエンスを強化できます。エコシステム全体で複数のアプリケーションが依存関係にあるため、フロー全体を一元的に確認できる機能は非常に強力です。その機能を利用すれば、インシデントを迅速にトラブルシューティングして解決できるため、最終的にお客様と従業員の全体的なエクスペリエンスが向上します」

しかし、AutoNation 社が AppDynamics から得た真の価値はモニタリング機能だけではありません。Rasner 氏は、チームが広範なビジネスに対するアプリケーション パフォーマンスの影響を把握できるようになったことで、最も重要な改善を行いながら、現在および将来を見据えた計画を確実に実行できると考えています。

同氏は次のように述べています。「AppDynamics は、問題が発生したときに通知するだけの他のツールとは異なり、データとアラートを実際に関連付けることができます。そのため、パフォーマンスが低下してカスタマーエクスペリエンスや収益にまで影響が及ぶ前に、根本原因にプロアクティブに対処できます。さらに重要なのは、当社が構築したコードは、単一のダッシュボードに直接レポートするようになっているということです。ダッシュボードはカスタマイズ可能で、すべてのアプリケーション、データベース、システムを包括的に可視化できるため、各ユーザー操作ポイントにおいて特定の基準値を定めてモニターし、非常に正確に管理できます」

将来を見据えて準備する

Rasner 氏と Kelly 氏はいずれも、AppDynamics のおかげで AutoNation 社の高度な運用を実現することができたと考えています。AppDynamics はサービスとして提供されるため、同社の IT チームは新たなプラットフォームを管理する必要がなく、アプリケーション環境で発生するすべてのアクティビティと最前線のユーザーエクスペリエンスを、これまでにないレベルで直接関連付けて可視化し、管理できています。

Rasner 氏は次のように述べています。「この新しい世界では、常に先を見据えた対応をする必要があります。事後的な対応では生き残れません。AppDynamics を利用することで、プロアクティブに対応できます。アプリケーション、データベース、基盤となるインフラストラクチャを可視化し、イベントデータを関連付けられるため、問題が発生する前に対応できるようになりました。そして今、当社の開発者は、メトリクスを活用することで、自分たちが開発するシステムが会社全体の他のシステムに及ぼす影響を事前に把握できています。そのため、トランスフォーメーションを進める際に、新しいサービスを作成して導入する方法が完全に変わりました」

Kelly 氏は、AppDynamics によって重要なサービスの中断が大幅に減少しているだけでなく、同社の文化とチーム間の連携に対してより大きな効果が得られていると感じています。「AppDynamics のおかげで、重大度 1 のインシデントを最大 90% 減らすことができました。これ自体が大きな成果です」と Kelly 氏は言います。「しかし、より重要なのは、IT チームとビジネスチームの両方が互いに非難し合うことをやめ、自分たちの領域を守るために膨大な時間を費やさずに、連携してやるべきことに集中できるようになったことです」

同社が自動車サービス業界の範囲を拡大し続ける中、シスコと AppDynamics は、AutoNation 社のビジョンをサポートするために必要な、インフラストラクチャの最適化、ネットワークモニタリング、パフォーマンス管理、セキュリティに関する製品を提供していきます。

「自社のビジネスを変革すること自体も十分困難ですが、業界に革命を起こすことにはまったく異なる難しさがあります。すべての新しいアイデア、ツール、コンセプト – すべてのモバイルアプリ機能、次世代テクノロジー、インタラクティブなエクスペリエンス – は、収益にとって非常にプラスになることも、マイナスになることもありえます」と Rasner 氏は説明します。「AppDynamics のようなソリューションを導入することで、お客様が自動車に関するプロセスに参加する方法を根本的に変える、革新的な製品やプログラムを積極的に追求できる確信が得られました。また、それに伴うリスクも大幅に少なくなりました。そしてなにより、それは刺激的です」

「AppDynamics は、問題が発生したときに通知するだけの他のツールとは異なり、データとアラートを実際に関連付けることができます。そのため、パフォーマンスが低下してカスタマーエクスペリエンスや収益にまで影響が及ぶ前に、根本原因にプロアクティブに対処できます」

AutoNation 社 テクノロジーオペレーション担当バイスプレジデント Adam Rasner 氏

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